第102回最高の居場所ライブ(8/20)
「アクティブホープ~つながりを取戻すワーク~」
ゲスト講師:島崎湖さん
アシスタント:津村英作さん
コーファシリテーター:しょご@木越省吾
日時:2017年8月20日(日) 10:00-17:00 (受付開始 9:45)
会場:目黒区 中小企業センター
参加人数:12名
運営事務局:しょご、バタヤン、みこ
【オープニング】
・運営事務局より、居場所のビジョン紹介。
・NPO法人はたらく場研究所-最高の居場所代表理事のとうりょうから挨拶。
・ゲスト講師の島崎湖さんの紹介でスタート。
・アクティブ・ホープとは?
自分が欲するものを自分以外の何者かがもたらしてくれるのを待つパッシブな希望と違い、アクティブ・ホープとは自分が願うことをどんな状況や環境であっても選択して希望を見出していくこと。
・参加者のアクティブ・ホープの認知度を確認。
ワークショップ体験者~初めて触れる参加者までどのポジションにいても大丈夫と、
いずみさんから温かなメッセージで参加者のみなさんは安心感を抱いたようでした。
・Joanna Macyとは?
仏教哲学者、社会活動家、大学教授(一般システム論、ディープエコロジー)。
ゆるがない芯を持った人物。
【アイスブレイクとチェックイン】
・ミングル&自己紹介
「名前」「どこから来たか?」「私が喜びを感じる瞬間について」
「今日期待していること」
【ワークショップ】
1、アクティブ。ホープのスパイラル説明
たんぽぽのイラストをモチーフにして4つのステップがスパイラルになってゆく。
① 根:感謝の気持ちを感じる
② 茎:世界に対する痛みを大切にする
③ 花:新しい目で観る
④ 綿毛:前に向かって進む
このスパイラルを循環することで内面が鍛えられ、自分自身ともつながり、周りや、世界とも繋がれる。
痛みの中に光や喜びがないかを見つけ出すのはつらい作業だが、自分とつながり見つめていくことで必ず喜びや光を感じる。
今日のワークショップでは、このスパイラルを体感して明日から実生活でも生かしてもらいたいとのいずみさんからのメッセージ。
2、「感謝の気持ちを感じる」ワーク
2人1組のペアになり感謝の気持ちを感じる質問を通じて対話をしました。
Q:今の時代に生きていて本当によかったことは・・・
Q:自分を信じることを私に教えてくれた人は・・・
Q:私が私に対して感謝していることは・・・
3、「痛みを感じる」
あえて痛みというネガティブな感情に焦点を当て一人でなく相手に話してみて、共に痛み
を感じて受け入れる時間を対話し、全体で共有しました。
Q:家族や友人に想いを馳せた時に、私の心を痛めるものは・・・
Q:社会に想いを馳せた時に、私の心を痛めるものは・・・
Q:自然界に想いを馳せた時に、私の心を痛めるものは・・・
4、「痛みを絵にしてみる」
自分自身の痛みについて、自由にクレヨンやマーキーを使って絵を描きました。
描いたものを全員でシェア。
全員が描いた絵を床に置いて、自分以外の人の絵を観察し、それぞれの人の大切な痛みをじっくり味わいました。
痛みの裏にあるものは、悲しみでは愛情、怒りでは情熱、恐れでは勇気、虚しさでは可能性などポジティブな感情です。
(ランチタイム)
5、「新しい目で見る」
2種類の力について体験してみました。
1)パワーオーバー(従来の押さえつけるイメージ)
Q:「力」と聞くとどんなイメージ?
権力、抑圧など。そこから生まれるのは恨みや怒りなど。
2)パワーウィズ(新しい力)
つながる力。
人は1人では微力だが、つながる力があれば影響力を与えあい、広がり、強くなれる。
例としてネルソン・マンデラ氏のエピソードが語られました。
2つのパワーをチームに分かれて、体を使ったジェスチャー(彫刻)で表現しました。
それぞれのチームが工夫して、彫刻(ジェスチャー)で、パワーを表現。
パワーオーバーは2種類の動きに対して、パワーウィズは多様な動きが表現された。
観察した後はお互いのチームの彫刻を一緒に再現することを通じて、会場に一体感が生まれました。
3)新しい目(パワーウィズ)を自分のことにする
パワーウィズ(つながる力)を自分の生活に当てはめて、どのように活用できるかを考えながら、グループで対話をしました。
繋がる力の影響力について考えました。
6、「前に向かって進む」
ありたい方向に向かって自分に何ができるだろう。
アクティブ・ホープのスパイラルを繰り返しながら、人と繋がり、自分と繋がることを想像しました。
<アクティブ・ホープのスパイラル>
感謝の気持ちを感じる
世界に対する痛みを大切にする
新しい目で観る
前に向かって進む
自分のルーツ(歴史、心の経過)を見つめて大切にし、願いを言語化しました。
最後は、たんぽぽのスパイラルのイラストのはがきに、
今日のワークショップでの大切な思いを書き留めました。
【チェックアウト】
今日の気づきを1人ずつ言葉にして皆でシェアしました。
・「痛み」とはギフトそのもの
・「痛み」そのものに愛情が湧いた
・「痛み」の先にあるのが慈悲
・ネガティブと思われていた「痛み」を伴う体験は、
・「痛み」は私たちにとってギフトであり大切な宝物だと感じることができました。
ご参加くださった皆さん、素晴らしい時間を共有していただき心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
~~★みなさんのアンケートから一部抜粋★~~(順不同)
・つながり 幸せの種になる。一灯を燈す人でありたい。(Jさん)
・痛みはギフト、そして、痛みを慈しむ。この言葉はとても心に残っています。
自分が感じたことに向き合い、素直に話せた心地よさは忘れられません。(ともちゃん)
・いずみさんはこの場のみんなにとってたくさんの大切なインスピレーションのわく泉でした。ありがとうございます。(しんさん)
・内観すること、対象に真摯に向き合うこと、実践することの大切さを改めて実感し、継続していきたいと思いました。(Oさん)
・いずみさん、しょごちゃんのリードがとても柔らかく温かく感じました。
えいさくさんのサポートが半端なく強力でした。
参加者としてワークショップに参加するとき、えいさくさんのような関わりができるようになるべく、日々学んでいきます。(かんなさん)
以上、8月ライブ運営担当:しょご@木越省吾、ばたやん@川端健一、みこ@金子美子