第2回チャレンジライブ(11/3)
「さいこうのはなし場」
ファシリテーター:福島宏(だんちょう)withさいこうのはなし場メンバー


第2回最高の居場所チャレンジライブ「さいこうのはなし場スペシャル」

日時:2016年11月3(木) 13:00~17:00
会場: 目黒区中小企業センター 第1集会室
参加者: 12人
ファシリテーター: だんちょう(福島宏) みやちゃん(宮澤隆) あいちゃん(西野愛子)
事務局: SOL(立岡里司)

文化の日11月3日の目黒区中小企業センターは、素晴らしいお天気に恵まれました。

最高の居場所のおなじみの4人に加え、ML会員3名、そして5人の初参加の方々がおられました。さいこうのはなし場としても、多くの初参加の方々をお迎えでき、とても新鮮な場となりました。

明るい外からの光に見守られて、最高の居場所チャレンジライブは、ほぼ予定通り13時過ぎに始まりました。最初は、「最高の居場所へようこそ」の資料を使って、最高の居場所とは、その活動とはについて、丁寧に説明をしていきました。『さいこうのはなし場』(以下はなし場)のワークへの満足度はもとより、会員の説明をしっかりおこなったためか、終了後に初参加の方全員がML会員登録をされました。ありがとうございます。
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そのあとは、場をだんちょう、あいちゃん、みやちゃんにお渡しして、何もないところから対話が始まり深まるというはなし場の不思議な体験が始まりました。だんちょうからのさいこうのはなし場とはの説明、チェックインを経て、はなし場オリジナルのレギュラーバージョンに入りました。B5の用紙が一人ひとりに配られ、自分が話したいことを各自がその紙にプロッキーで書いて、白板に貼っていきます。様々な、テーマが提供されました。

初めて参加して、いきなりテーマ出しというのは簡単なことではありません。戸惑いもあります。だから、“テーマはなくてもいいです、聞くだけでいいです、意見なかったらパスもOKです”というだんちょうの言葉で、場の雰囲気はゆるみました。これは、グランドルールを守れば、あとはなんでもありの、気軽に参加できるはなし場ならではのことです。

だんちょうが白板に貼られたテーマを一つ一つ確認していきます。
書いた本人が、その意図や背景にある意味を説明します。
出された13-14枚には、同じようなことが書かれていたり、結局ここにつながるよねというものもあり、一つ一つを尊重しながらも、みんなでテーマをまとめていきます。

テーマの整理ができたら、小さな付箋一枚に名前を書いて、自分が話してみたいテーマに投票していきます。自分で書いたテーマでないところに投票する人もいて、時折り笑いがこぼれます。
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4つのテーマが決まり、ファシリテーター、事務局も入って、ちょうど4人ずつのグループができました。

選ばれたテーマは、この4つです。
 自分は、人生で、仕事で、何をしたいのか?(夢、断捨離)
 セカンドキャリアをどうしたい?
 定年後の生活を楽しむにはどうしたらいいか?
 日本で好きな場所はありますか?

それぞれのグループで、好きなようにダイアログしながら、模造紙に好きなことを書いていきます。最後まで話を聞くこと、「なに」を大切にするという基本的なルールを意識しながら、各々が意見を場に出していきます。それをYes and(脚注)でしっかり受け止め、共感し、さらに上乗せしてダイアログが深まっていきます。どのチームも楽しそうです。60分という時間があっという間に過ぎてしまいました。

ダイアログが終了した後は、全体シェアの時間です。全員が一人一人語るということ、長く話をするのではなく、ダイアログで一番響いた言葉や人(言動)を話し、その意味を少し話します。

日ごろ感じていること、思っていること、考えていること、思いついたこと、何でもその場に出してみると、自分に見えなかったことが見え、思い及ばなかったことに気づき、考えつかなかったことが分かるという発見や体験ができます。ほとんどの人が、多かれ少なかれそんな感覚を味わっていました。
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休憩をはさんだ後は、16人全員で車座になっての「智慧の車座」の体験です。本来はグループ分けして一人ひとりが相談者になるのですが、時間の関係で、おぎたんが語り手(相談者)になりました。テーマは、「組織を刷新するにおいて、新メンバーと旧メンバーの思いのずれをどうしたらよいか?」です。

だんちょうのファシリテーションで、場が進んでいきます。まず、約3分で、相談者が抱えている問題を場に出しました。

次に、他のメンバーが順番に、相談者が抱えている問題を明確にするための質問を一つずつしていきます。相談者は、それに簡潔に答えていきます。14個の質問で、相談者の抱える問題がよりクリアになってきました。そのあと、同じく一人ひとりが、感じたことや問題の本質に関わるようなことを直感で伝えていきます。それが結構、相談者に刺さったりします。それが一通り終わると、相談者が自分のテーマを再設定します。今回は、テーマ変更はありませんでした。

そしてクライマックスは、相談者がメンバーに背を向けて座り、メンバーは、無責任かつ自由に解決策を、その輪の中に投げていきます。井戸端会議の感覚です。相談者は、背中から伝わってくるそれらの声を聞き、これはと思うアイデアや気づきを書き留めていきます。

約7分の無責任なブレーンストーミングが終わると、相談者は振り向き、輪の中に戻ります。
そして、そこで得られたもので、採用したいと思ったことを語ります。さらに、実際の場でどういう行動に移していくのかについて、意思を伝えました。

相談者のおぎたんの表情は軽く、何かが見えてきた感じがありました。名案や迷案などが出る中で、その中に結構響いてくるものがあるのです。メンバーも、人の言葉に感化されて、ひらめきがあったり、思い付きの意見を躊躇せず出したりと、自由な感覚で想定外を楽しむことができました。

智慧の車座だと、発言を躊躇させるような変な思考が介在することなく、自由な発想が生まれます。その醍醐味を味わった30-40分の時間となりました。
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豊かで楽しい時間を過ごしたチェックアウトのときの、みなさんの笑みをたたえた表情には、充実感とすっきり感がありました。最後は、アンケートを書く時間もしっかり取ることができ、最高の居場所の来年3月までのライブ日程、11月12月のライブの詳細の説明と宣伝もしっかりできました。

最後に、参加いただいた方の声をいくつか紹介します。

否定せず受け止めてくれる、聞くことは、改めて大事だなあと思いました。会社の出来事に対して、みなさんから無責任ながらも、なるほどというアイデアや意見をいただきました。(おぎたん)

小さな達成感の積み重ねが大事。自分が幸せになることで、周りに幸せが広がっていく。
人間いくつになっても悩みがあるのだなと思いました。自分の職場でも悩んでいる人がいたら紹介したいなと思いました。(たいち)

「やりたいこと、仕事、夢」の重なりを、一度立ち止まってゆっくり考えてみたいと思いました。そういう機会は大切です。(かじゃ)

ファシリテーションの力。場の持つ不思議さ。対話って楽しいということ。レギュラーと智慧の車座はぜひどこかでやってみたいと思いました。実りある意見が湧いてきてすごいなと感じたので。(銭谷純平)

タイトル上は違うテーマでも、話していくと、同じようなことで苦労したり、悩んだり、考えたりして、人は共鳴し合うんだなと、改めて感じることができました。(こーいちろー)
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場をつくっていただいた「さいこうのはなし場」のみなさん、どうもありがとうございました。
参加したみなさん、お楽しみ様でした。
月2回の『さいこうのはなし場』の定例会、毎月の『最高の居場所ライブ』の数々につながっていくことを祈念して、第2回チャレンジライブの活動報告の締めと致します。

注)Yes andとは
会話をするときに私たちがやりがちなのは、「そうですね(=Yes)」と相手の内容を肯定しながらも、「でも、私の考えは(=but)」と否定的な接続詞で意見を述べ始めること。「これでは、相手に『なんだか否定された気分だな』と思わせてしまいますね。
そこで有効なのが、『そうですね(=Yes)』と相手を肯定したあとに、『さらに』や『加えて』(=and)という接続詞をつなげていく方法です。そして、『いい考えだね(Yes)。じゃあそれに加えて(and)』『賛成(Yes)。では次に(and)』と話を進めてみると……なんだか会話が広がっていきますね。