第92回ライブ(9/25)
「しくじりを最高のギフトに変えるために」~失敗から得られる気づきとエネルギー~
プレゼンター:久保青子さん


第92回最高の居場所ライブ
「しくじりを最高のギフトに変えるために ~失敗から得られる「気づき」と「エネルギー」~ 」

プレゼンター :久保青子さん(あおこさん)
ファシリテータ:深田浩稔さん(えがちゃん)

実施日時:2016年9月25日(日)13:00-17:00
実施場所:目黒中小企業センター 第1集会室
参加人数:18名
運営事務局:あおこさん・えがちゃん・かんな

【オープニング】
NPO最高の居場所の代表理事であるとうりょうから、居場所のビジョンを紹介して頂き、グランドルールの共有のあと、本日のライブを簡単に紹介してもらいました。そしてえがちゃん・あおこさんににバトンタッチ。えがちゃんからは今後のライブ開催予定を簡単に説明して頂き、ワークショップの概要説明にはいりました。

【ワークショップ】
まずは、参加者全員に配布されたえがちゃんお手製のレジメを使って、ワークショップの全体の流れを説明。今回は初めての参加者もいるので、ワークショップ特有の専門用語(チェックイン・チェックアウトなど)に関する用語説明も一緒に行いました。
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【自己紹介を兼ねたチェックイン】
次に、参加された方々一人ひとりから「今の気持ち」や「ワークショップに期待すること」を一言づつ語っていただきチェックインをおこないました。「タイトルに惹かれた」「あおこさんの話を聞きたかった」「自分のしくじりと向き合いたい」等々、参加者全員で一人ひとりの言葉をじっくりと時間をかけて共有してゆくなかで、少しずつ場が温まっていったように思えました。

【アイスブレイク】
ここで、趣向を変えてアイスブレイクとして「人間知恵の輪」を行いました。これは、参加者全員が円になって手をつなぎ、あおこさんが勝手に参加された方々の手をまるで知恵の輪のように絡ませてゆくというものでした。その後、みんなで繋いだ手を離さないように参加者全員で声を掛け合いながら、その絡まった手をほぐしていきました。声を掛け合い、協力し合って手を動かしてゆく中で、場がゆるみ心も体もワークショップに取り組む準備が整ったように思えました。
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【ワーク1:自分のしくじりをクレイで表現する】
えがちゃんから出されたこのお題に対し、参加された方々も最初は戸惑っているようでした。一つのクレイを二人組になってシェアしつつ取り組んで頂きましたが、言葉も発さず黙々と取り組むペアもいれば、二人で話しながら楽しそうに取り組むペアもいて、取り組み方も様々でした。
しかし、クレイ(粘土)を触って形を作り、自分の心と向き合っていくうちに、段々とクレイはその人自身の「作品」に形を変えていきました。そして日曜の午後のひととき、目黒川から流れる爽やかな風に包まれつつ、全員が作品を完成させました。
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【ワーク2:各メンバーのしくじりを他メンバーに傾聴いただき、フィードバックいただく】
次に4人一組でチームを作って頂き、出来上がった「作品」に対するチーム内フィードバックを行いました。
順序としてはこうです。
①メンバー:「作品」に対する第一印象を「直感」を使って作成者にフィードバック
②「作品」の作成者:クレイでどんなしくじりを表現したかったのかを説明する
③メンバー:説明を聞いた後の感想等を体で表現して作成者にフィードバック
①は作成者の意図を聞かずに「直感」のみでフィードバックを行ってもらったため、顔がほころんだり驚いたりする作成者の方々が多くいました。そして、作成者の方から説明を伺い、さらなるフィードバックを行うことで、その場で「対話」が生まれたり、大いに盛り上がるチームも生まれ、ここがライブ前半部分一番の山場になったように思えます。
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【休憩】
その後休憩を入れましたが、ほかのチームの方々の「作品」がつい気になってしまうのも人情なのでしょう。気になる「作品」に対する質問が至るところで飛び交ってました。そんな中でも自分の「作品」を説明をするとき、つい笑顔が出てしまう参加者の方々も多く、色んな「作品」の前で語らいが深まっていったようでした。

【ワーク3:パネルディスカッション】
休憩後、えがちゃんのファシリテーションで、あおこさんが自分自身の「しくじり年表」をストーリーテリングして頂きました。最初に参加者の方々に配った「しくじり年表」は特定のポイントに絞って記載されており、またキーワードも伏字になっているというもの。あおこさんの話を聞きながらメモを取ったりする人がいると思えば、「しくじり年表」そっちのけであおこさんの話に聞き入る人もいました。

自分のしくじりを淡々と、かつゆっくりと話すあおこさん。彼女の持つ強さがゆっくりと場に染み渡り、参加した方々の者の心に響いていったようです。いま振り返ってみると、決してお涙頂戴ではない「私の話をきっかけにしくじりを生まれ変わらせて!」というあおこさんの強いメッセージ、このメッセージこそが、この後にしくじりを生まれ変わらせる原動力となったように思えます。
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【ワーク4:しくじりを生まれ変わらせよう!】
あおこさんストーリーテリングの後、参加者の方々はあおこさんから貰ったメッセージや気づきをもとに、思い思いに自分の作品へ手を加えていきました。そして、えがちゃんからまたも無茶ぶりが・・・
「チームメンバーの「作品」に対して、クレイでフィードバックしてください」。このお題に対し、「人の作品にクレイで手を加えてもいいんですか?」という質問もありましたが、えがちゃんからは「大丈夫です、もうチームメンバーの関係性はできているので、トライしてみてください」という説明がありました。

その後、あおこさんから貰ったメッセージや気づきをもとにどのように「作品」に手を加えたのかを作成者が説明し、その後ほかのメンバーがその「作品」にクレイを加えていきました。最初はおそるおそるクレイを加えてゆくメンバー。「説明を聞いたら、太陽がイメージされたので太陽を加えてみるね」「この人は笑顔になったはずだから、こんなふうに笑顔にしてみたら?」「この樹はすごく広がりが感じられるので、根っこを広げようよ」・・・各チームの中で「作品」が進化していきました。新たな解釈や・見方が生まれ、しくじりがしくじりでなくなり、ギフトとなってゆく瞬間です。場も最高潮に盛り上がり、笑顔や気づきの輪が広がっていき、参加した方々全員からも満足感が伝わってきたように感じられました。
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【クロージング】
しくじりが生まれ変わった心地よい余韻に包まれながら、参加した方々全員でチェックアウトを行いました。一人一人が感想・学び・想い・気づきを自分の言葉で存分に話して頂きました。「あおこさんの自己開示に感謝」「まずは自分から発信する」「良いも悪いも経験は経験」「経験をどう解釈するかが大切」などなど。

穏やかな語らいが秋の陽だまりのような場を最後に作っていったようです。じんわりとほっこりと、温かったぁ〜!!!そして、最後にはあおこさんからもギフトを頂きました。蓮の蕾の絵葉書。蓮は泥の中から綺麗な花をさかせます、「どんなしくじりにも、きっと花開くときがくる」そんな希望を感じる絵葉書でした。
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=====参加者のみなさまの感想(アンケートより抜粋)=====
・経験を解釈で意味を書き換えることができることを実体験できましたのでこれを今後の人生に役立てたいと思います(上野羊一さん)
・改めて自分の今の姿、今の状態に気づかせて頂きました(まこどんさん)
・自分では気づかない気づきがありました(小倉莉奈さん)
・しくじりから希望につなげることを共有するには、誰かがしゃべることからスタート、
 あおこさん、きっかけをありがとう!(M・Hさん)
・全てが自分の根になっていることを改めて感じました。ありがとうございます。(WAKAさん)
・「しくじり」とはまさに人生のギフト(みこさん)
・どんな事も味わう。「だ」ではなくて「ます!」(ういさん)
・あおこさん 先日のライブの際はありがとうございました。 お話を伺って、風景を共有する中で共感や
 気付きを得ることができました。泥の中からでも美しく咲いていこうと明るい気持ちを持っています。
 なにより、あおこさんの人生を知りたいと思って集まる人が大勢いることに感銘を受けました。
 あおこさんのように人に与えられる人になれるよう経験を積んでいきます!(W・Mさん)

【ひとこと】
かんな:みんな、ギフト得られて本当に良かった。雨がしばらく続いた後の晴れのよう。ただただ感謝。
えが:最後のクレイによるフィードバックは、相手との関係性を信じて「越境」し、クレイを使って「Yes and」
 を行う、というコンセプトでしたが思いの他すんなりと受け入れて頂き有難かったです。クレイ大好き!
あおこ:人生そこそこ生きて来ると、大きなしくじり小さなしくじりをいくつもやらかし、いつしかそのことに鈍感になりがちです。 もしくは、そのしくじりが足を引っ張り、前へ進むことを妨げたりします。
 ただ、気づかないよりは遅くても気づく方がいい、もし気がついたら、何もやらないよりはやった方がいい、 でも、どうやって?と思った時に、このしくじりを生まれ変わらせる道に至りました。 過去はもう変えられない、では何を変えればいい?

 そうして初めて、「失敗をGiftに変える」ために、少しずつ見方を変えられるようになったのです。
あの場は、ワクワクするような素晴らしい、色鮮やかなたくさんのしくじりに囲まれて、私も山ほどのGiftをもらうことができました。参加してくださったみなさんのおかげです。

 また、このことが、私自身のライフワークとして、このワークをこれからも続けて行く大きな自信につながりました。最後に、初めてこのワークを考えついてくれたえがちゃんと、力いっぱい全力で準備に取り組んでくださった かんなさんのお2人に、心からお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。
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以上、9月ライブ事務局は、あおこ(久保青子)、えが(深田稔浩)、かんなでした。