第89回最高の居場所ライブ
『みんなつながって、意外な自分と出会う日』
-ワクワク・ドキドキのインプロ体験-
実施日時:2016年6月18日(土)10:30〜17:00
場 所:日比谷図書文化館4階 小ホール(スタジオプラス)
参加者:14人(内初参加3人)
運営事務局:SOL、あおこ、かんな
【最高の居場所オープニング】
最高の居場所コンセプト、グランドルールの確認
とうりょうが野原さんを敬愛しているのがとても伝わってきたオープニングでした。皆さんが場に引き込まれていくのを感じました。
【野原さんのインプロワーク開始】
自己紹介後、ライブの目的を参加者全員と共有
●ライブの目的
インプロの体感を通して
・コミュニケーションスキルを高めて欲しい
・チームビルディングの重要性を理解し体感して欲しい
・前向きにポジティブ思考になって欲しい
・自らの個性や強みを改めて理解し、更に新たな自らの個性や強みを発見して欲しい
・チームビルディングに於ける「創造」「行動」「調整」の重要性を理解し体感して欲しい
・自らの課題を発見し、今後どの様な行動が必要かを言語化、可視化する
・想定外の出来事に対応する力を身につける
・鳥の目(俯瞰)、虫の目(目の前をじっくりと)、魚の目(時の流れ、社会の流れ)の3つの視点の重要性を理解体感する
●インプロを楽しむためのグランドルールが提示され、全員が賛同する
「失敗」を楽しもう
「恥ずかしさ」を楽しもう
「チャレンジ」を楽しもう
「与えられた出来事」を楽しもう
「今、この時」を楽しもう
「仲間と一緒」を楽しもう
野原さんの人柄が伝わってきて、野原さんと一緒にインプロを学びたいと思える自己紹介でした。目的とグランドルールを共有できたことで、この場に臨むためのマインドセットができました。
【チェックイン】
今の気持ちを言葉と動きで表現する。
【ウォーミング・アップ・ワーク】
瞬発力と想像力を養うリズム連想
円になって、一人が単語を発したら、次の人がその単語から連想するものを言う。
まずは練習で一巡し、その後、想定外のイベントを入れる(チャイムが鳴ったら、反対まわりする、真向かいの人に飛ぶ)
学びとしては、反応する力が必要で、「間違いたくない」という気持ちでかえって緊張してしまうということ。構えてしまうとかえって出てこなくなる。インプロは広げていくもの、固定概念、思い込みが狭めていく。リラックスして、出てくるものを言葉に出すとすんなりいく。
【チーム名を創ろう】
チームに分かれ、自己紹介をする。このとき各自の好きなモノを列挙する。
メンバー全員の共通点を見つけて、チーム名付ける。このとき、一工夫入れる。
チーム名発表、チーム名の由来を説明し、メンバー全員でポーズをとって発表。
野原さんの判断で点数付与。
このワークからチーム対抗。いくつかのワークを実施し、点数付与、ビリになったチームにラッキーハッピーゲームがあることを予告。
メンバー全員の共通点を見つけるまでに時間はかかりましたが、見つかった後はスピーティにコトが進みました。メンバー間で連帯感と親近感が湧いてきたことを感じました。
【インプロとは】
・インプロとは、形式にとらわれず思うままに自由に作り上げる
・日常こそ、インプロ
・世界は想定外でできている
・日頃の体験や思考が自然と出てくる⇒自分の課題を見出すことができる
・まずはやってみる、論より証拠
野原さんから、とうりょうのこの言葉が紹介され、みんなの共感を生みました。
”「世界は想定外で出来ている」のだから、想定外を「歓迎」することこそ、「世界を歓迎する」ことにつながるのです。”
言葉としては入ってきたので、あとは実際やってみて体感しようという気持ちになりました。だんだんと楽しくなってきました。
【会話力を高めるインプロ】
ワーク:あいうえお会話
チームで提示されたテーマを元に雑談する。このとき、最初の頭文字をあいうえお順でまわしていく。どこまでいったかを競う。50音順の終わりに近いチームに高得点付与。
ワーク:怪盗ルパン
「怪盗」「ルパン」「バキュン」「うっ」「大丈夫ですか」をスピーディに言い回していく。間違えたり遅かったり速すぎたりしたら、そこでアウト。最後まで残った3人が属するチームに点数付与。
ここまでの合計点数で最低になったチーム決定。
ワーク:ラッキーハッピータイム(地球の羊水チーム)
短く言えば、罰ゲーム。物まね大会の決勝戦という状況で、メンバー一人一人がものまねをする。意外な出し物に、みんな爆笑。
野原さんの進行そのものがインプロだった。
出場者はもちろん、観客も巻き込み、まさしく、ラッキーハッピータイムでした。
ランチ休憩ののち、本格派インプロ体験へと進む。
【チームビルディングを実感出来るインプロ】
言葉と動きでインプロを体感し、「創造」(ストーリを創る)「行動」(行動のあり方)「調整」(全体最適)の重要性を理解体感します。更にはチーム一体となって目的に向かっていく共通認識、役割分担、相互理解、そして楽しさ、一体感を理解体感します。
ワーク:シーン創造1
最初に、初体験の4人が見学にまわり、10名が、一人一人順番に自分でシーンを“創造”して演じていく。最初に一人が演じているとき、2番目の人が、まったく関係ないシーンを持ってその場に登場する。そこにいる人は、そのシーンを“想像”し、自分の役割を見出して、2人でシーンを“創造”していく。次に3番目の人、次々に新たなシーンが創造され、そこにいる人みんなが演じていく。最後の10番目の人の課題は、みんなに感動を与えて終了するということだった。ここが一番難しい。
終了後に、野原さんが、一人一人のシーンを振り返り、みんなの良いところを引き出しながら、なるほど!というアドバイスをされていった。
それを受けて、次に、とうりょうと事務局の3人が外れて、初体験の人も含めた10人で、もう一度シーン創造が繰り広げられていった。2回目のエンディングは、ハッピーエンド。
初めて人も堂々としていて、1回目の振り返りの野原さんのアドバイスが、十分に生かされていた。
最後に数人のチームに分かれて、振り返りの対話が行われ、また野原さんのフィードバックをいただいた。シーンを創造していくには、いくつかの大事なポイントがある。
<シーン創造のポイント>
・言葉を大切にして、具体的な状況を説明する。
・登場している人数を考えてシーンを創造する。
・登場人物の関係性やキャラクターを明確にする。
・ポジティブな内容でシーンを広げていく。
・「誰かがしてくれる」ではなく「自分事」としているか。
・「創造」「行動」「調整」を意識して必要な役割を発揮する。
・「自分だけが良い役を見つけてよかった」で終わらせず、メンバーに対して必要な役割を与えたり気づかせたりする。
ワーク:シーン創造2
参加者全員が、いつ、どこで、だれたちが、何をして、どうなった、サプライズを、紙に書いて折りたたんでまとめておく。それを一つ一つ無作為に引いて、創るシーンを設定する。あり得ないような設定になる。
それを7人ずつのチームになって、演じていく。
1回目は、ある意味タジタジだが、それでも一人二人のリード役が出て、無理な設定ながら演技が展開されていく。みんな大したものである。
でもさすがに、ハードルが高すぎたこともあって、演じた7人のチームで5分の時間を使って、シーンや役決めをしたうえで、もう一度演じてみることになった。両チームとも、1回目とは格段の違いでよくなった。ほとんど不可能ともいえるシーンを、諦めることなく探求することで、なんとかなるという自信めいたものも生まれたチャレンジの時間だった。
プラスαとして、同じ7人のチームで前に立ち、野原さんや見ている他のおチームから発せられるシーンを、テンポよく演じていく仕上げのワークを行って、お疲れ様、お楽しみ様の一日がほぼ終わった。
【チェックアウト】
みんながその日を振り返って、一言ずつ語っていく。
ほんとうに楽しい一日、そして、みんなが、ひとりひとり、いろんな自分を発見した日だったと思えます。
ありがとうございました。
=====参加者のみなさまの感想(アンケートより抜粋)=====
・楽しくて、リラックスできて、自分を開放することが出来た。普段は眠っているモノが起きてきて、それが動いているような感覚だった。各ワークを実施後、振り返りの時間を持てたのがよかった。言語化することで、各ワークの意味付けができ、より深く自分に落とし込んでいる感があった。(かんな)
・すっぴんの心で、思いっきり運動したような、ここち良さがありました。つじつまのない縛りの中で、どう動くか? まさに現実と同じ。そうであれば、「明るいもの勝ち、心を通わせる」を、今日からのテーマにしたいと思います。(HM)
・「人生は想定外でできている」枠にとらわれずに受け入れていこうと思いました。
声をしっかり出していこうと思いました。単に大きな声でなく、相手の心に届く声を。(井上眞介)
・自信の振り返りで点数が低かった。調整、状況把握、全体最適を意識して過ごしたい。(るみ)
・楽しいインプロを教えていただきました。ありがとうございます。インプロの深さが、まだほんの少しですが体感できました。(ハナ)
・こんなにすばらしい体験を、もっと多くの人に体感してもらいたいと思いました。すごく学びが多く、自分の自主性を育ててくれるチャンスです。(みこ)
・五感を全開でフロー状態、想定外を楽しむ、とても面白いワークショップでした。また受講したいです。(のぞみん)
====ゲストプロフィール====
野原 秀樹
株式会社 MANY ABILITIES 代表取締役
愛知県名古屋市出身、18歳でジャズダンスを始め19歳で上京バレエを始める。日本バレエ協会公演、各種バレエ団など多数の作品に出演する。また、各種公演、発表会、イベント等に於いて、演出、構成、振付、出演、プロデュースなどを行いバレエだけに限らずアート、エンターティメントが身近になる活動に取り組む。その一方でビジネスパーソンとしても様々な経験を積む。2008年㈱MANY ABILITIESを設立し、体感ワークやインプロ(即興)、心理学、コーチングなどの様々なエッセンスを活用した、創造的手法を用いた体感型相互学習スタイル「ドラマチックコミュニケーション」を開発する。各種企業、病院、大学、介護施設、飲食店などで好評を得ている。受講者の「個性」や「やる気」引き出し、目的に向けて「場」を創り上げファシリテーションする力に優れている。
■「ドラマチックコミュニケーション」メディア掲載■
・フジテレビ「エチカの鏡」にて “好感度を上げる5つの大人気セミナー”として紹介されました。
・「企業と人材」 H25/12月号にて「研修効果を高める体験型研修」として取り上げられました。
・日本テレビ「嵐にしやがれ」にて弊社のインプロ(即興)ワークが放送されました。
以上、6月ライブ事務局は、あおこ、かんな、SOLの3名でお届けしました。