第84回ライブ(1/17)
「会社を使って社会を変革する凄腕人材育成リーダー登場 ・事例共有&マイストーリー」
プレゼンター:まゆみさん&あべちゃん


第84回最高の居場所ライブ
「会社を使って社会を変革する凄腕人材育成リーダー登場 ~事例共有&マイストーリー」
2016年最初のライブは凄腕人材育成リーダーまゆみさん、あべちゃんの事例紹介でした。

期日:2016年1月17日 13:00−17:00
場所:自由が丘 緑ヶ丘文化会館 第11研修室
参加者:24人(内 初参加6人でした)、総勢:31人

1.本日の流れ

(1)チェックイン
参加者の自己紹介(お名前+どこから来たか+あなたの2016年をスポーツに例えると?)

(2)まゆみさん、あべちゃんのマイストーリー
入社して社会人になってから今までの波乱万丈のご自分のストーリーについてライフチャートを使って説明。皆さんの申し込み時のコメントに答えることを織込みながらお二人の会社人生でのエピソードを紹介して頂きました。
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(3)変革理論を使って、「自分のありたい姿実現のために今日何を得たいか?」考える
まゆみさん、あべちゃんが社内で活用している変革理論について、変革理論シートを使って説明。まず、参加者の皆さんに、「現状」と「ありたい姿」を考えていただき、山を乗り越えて、現状からありたい姿に行くために「今日何を得たいか」を表現していただきました。
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(4)グループ対話
自分で書いた「今日何を得たいか」を周りの人とシェアし合いながら、共通点のある人と5〜6人でチームになり、チームで、なぜそれが得たいかなどを話していただきました。そして、ゲストのまゆみさん、あべちゃんに聞きたいこと、みんなと対話したいことについて付箋紙に書きだしていただきました。
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(5)皆さんの付箋紙をもとに、それらを分類し、その内容から、まゆみさん、あべちゃんと対話の時間を持ちました。対話のテーマは「ライフワーク」「エネルギー源」「関係性」「実践」「発信する」でした。
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(6)お二人の会社の動画を見ました。

(7)チェックアウト(今日の学び、感想)を行い終了。

2.対話から質疑応答

①まゆみさんの「ライフワーク」についての話から
「すべての命が生まれてきてよかったと思える世界を作る。それがライフワークかもしれません。わたしは全ての命は必要があって生まれると信じています。そして、組織にも「生命(いのち)」が宿る。そう考えると、どんな組織もかわいいし、組織が持って生まれた役割を全うすべきだと考えています」と話が出ました。*この考え方は、すべての根源(ソース)担っている部分です。

②「関係性」についても参加者から質問があり 「社内の悪魔を天使に変える方法はないのか?」
・「確かに悪魔に見える人はいます。(必要とあらば)悪魔を意図的に愛することをしています。すると悪魔が、そこに至った悲しみや、痛みを教えてくれることがあります。そして、そのことが私に悪魔を愛する勇気をくれるのです」と悪魔を天使に変えるのではなく、それすらも受容し愛すべき存在と見る。*まさに生命の一部と見るところがポイントです。

③「実践」でした。(質問が集中)参加者のニーズが最も出た部分です。
「どのようにして具体化し、共有して結びつけていくのか?」
・「人は常にチームに含まれ、集団で生きていくもの。自分がどの集団に含まれているか自覚の範囲は人それぞれ。あなたは「職場」のメンバー?「会社の一員?」「業界の一員?」「日本の一員?」「地球の一員?」。企業においては、当事者意識の範囲を広げて行くのが重要。言いかえると俯瞰力を持った全体最適を考えられる人を作るということです。

「当事者意識を持った人とはどのような人なのか?」
・当事者意識とはその組織の目標と自分との関係を意識できる人。チームコーチングでは、人と人とのつながりだけでなく、人と組織の目標をつなげることをしている。

「どのようにして自分のやりたいことを会社事として合意形成していくのか?」
・自分のやりたいことの「やり方=手段」にこだわるのではなく、会社として行きたいベクトルを十分に話し合います。そこにYES ANDで自分の試したいことを重ねて行きます。

「そもそも、まゆみさんたちは楽しそうにやっているから、どんどん声がかかっていくのではないか?」
・「そうなんでしょうね。今回のご紹介したチームコーチングは社内で制度化していない。やる気のあるリーダーのチームだからこそ成果が出るからです。そして、まゆみさんに相談しよう思わせるのは実は日々の活動。懇親会など、人と人をつなぐ場にはどんどん顔を出して、たくさんの方と話をしています。」*本当に、組織、人とのつながりを大切にしている一面を垣間見たところでした。
 
「どのようにして人材育成部門が現場で組織開発を具体的にしていくのか? 」
・3つのステップがあります。
Step1:互いを尊重し、安心して本音が言える場作りをする。
Step2:人と人、人と組織目標の関係性を見える化するために、様々なツールを使って対話する。
Step3:これらが組織内で主体的に行えるようになったら、私たちはフェードアウト。
と3Stepでの実践を行っているとのことでした。

④「エネルギー源」では、あべちゃんから
・「パフォーマンスは1.業務遂行能力、2.業務遂行環境、3.業務遂行動機の3つに分解されており、1×2×3の公式。これまで人材育成部門は、1に着目してきているが、実際には2、3がモチベーションの低い原因の8割を占めている。2.業務遂行環境、3.業務遂行動機は人それぞれ違っている部分でもありどこにその人の源泉(ソース)となる部分があるのかを見ていくことが必要である」と理論的なアプローチもされている様子が伺えます。

⑤「発信する」では具体的に人材育成部とは違う仕事をしている中で、どのようにすれば人材育成の仕事に携われるのか?
「あべちゃんも長くそのことをやりたいと言い続けてきて、実践できているポイントは何なのか?」
・「制度やコーチングなど手段を目的としてくる人は実際には入らないし、それを話されたとしてもピンとこない、一緒に働きたいと思う人は、人、組織を変えていくことそのものに気持ちのある人(情熱のある人)は一緒に働きたい、きてほしいと思う」
・とうりょうからは「一人称で語り続けていかなければならない、自分のやりたいことを語り続け、多くの人に伝えていく。そこには抵抗もあり、反発もあり、自分への多くの反応がある。そこで改めて自分は問われるのである。本当に自らが自らに期待しているのか?思いの深さは本物なのか?そこでも続けられるかが実現されていくかのポイント」
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参加者コメント:
・「リーダーシップが大切であり、組織で対話することで可能性がA or Bだったものが、新たなCが生まれるそんなことをまゆみさん、あべちゃんは実践している。本当に凄いこと」*ここまでのところで、会場の熱気は、始まりの空気感からは一転して熱のある、思いのある場になっていたのでした。

最後にみなさんにまゆみさんから:
「最初集まったときには全く見ず知らずの人もいたのに、今、こうして、それぞれの思いを語ることのできる場になっています。この場は、あなたの何が作り出したのでしょう?」とギフトとなる問いをもらいました。

まゆみさん、あべちゃんは「命」に関わること(組織も含め生命(いのち))、命には全うする役割があり、それに携わっていくことを行動力の根源(ライフワーク)としています。そして、それはどこにいても軸は一緒。そのライフワークにつながっている視点で、組織や人と人とのつながりを見たときに、組織内においてもベクトルを自分事=会社事にすることができ、組織変革を実践していくエネルギー源になっているのだと感じました。
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=====参加者のみなさまの感想(アンケートより抜粋)=====
・思いを発信していく。自らを育成していってこそ、人材育成担当者である。(かんな)
・組織を”好き”と言う(つっちー)
・思いを人に伝えることが大切と感じました。どれだけ本気なのかを見つめ直したい。(大森崇史)
・組織にも命があるという言葉。本音のとらえ方も悪魔との付き合い方も自分のあり方が大事と感じました。(大森佑子)
・組織への想いと自分のあり方。思いを語る!想いを聴く場。楽しんでやる(マッキー)
・自分のやりたいことの目的が、薄れていた。他責になっていた。三人称になっていた。ぐるぐると悩みの中に埋まっていたが、それに気づかせてもらう言葉がたくさんあった。会社のことを信じて明日からまたチャレンジしようと思った。(はっしー)
・最後は自分がどれだけ楽しめ愛せるかが重要なんだと思った。(上野羊一)
・今の会社じゃなくても違う会社に入社しても好きになっていたいのでは?という言葉(栗原晴生)
・組織の命を愛する。当事者意識をいかに高めるか?(石井聡)

=====プレゼンターまゆみさん&あべちゃんへのメッセージ(アンケートより抜粋)=====
・ゆるがないライフワークが、ベースにあってこそ、自然体でふるまっているのが強く伝わってきました。ありがとうございました。(かんな)
・すばらしい! 明るさ、楽しく実行することの重要さをありがとうございました。(つっちー)
・まゆみさんあべさんありがとうございました。お二人の組織、人生への想い、やってこられたことをお聴きできてすごくヒントになることがたくさんありました。 参加者の問いやそれぞれが主体的に話せる流れで、気づき持ち帰るものがたくさんでした。ありがとうございました。(マッキー)
・久しぶりのライブでしたが、全身を場にゆだねることができました。その結果、沢山のものを持ち帰ることができました。ファシって下さったお二人に感謝を申し上げます。(はっしー)
・自分の中で常識と思い込んでいたことが、違っていたことが沢山ありました。メモを振り返って仕事に生かしたいと思います。ありがとうございました。(りえっち)
・いろいろな接し方について教えて下さりありがとうございました。とても示唆に富む言葉やフレーズがありました。(池上英次)
・改めて自分の仕事に対する想いを振り返る機会になりました。パワーを頂きました。ありがとうございました。(Y)
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====プレゼンタープロフィール====
まゆみ(丸山まゆみ)さん
中外製薬株式会社 人財育成部 課長 人財開発プロフェッショナル。2006年より人財開発部門に従事。そこから、コーチング、ファシリテーション、システムコーチング等を学び、現在、社内唯一の人財開発プロフェッショナルとして活動している。 会社の求める人財像にもとづくマネジャー研修や階層別研修の企画、講師を手掛けてくる中、研修での気付きや経験を、自分の職場でより活かし、成果につなげてもらうための打ち手を模索してきた。その結果、一つは現場主導の施策の企画であり、現在は、現場のリーダーの課題を打ち手につなげる「現場支援型人財育成、組織開発」を行っている。 プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチ(CPCC)、関係性システム・コーチ(ORSCC) 【社外での活動】ファシリテーション塾 認定講師、最高の居場所会員、NPOセブンジェネレーションズ 理事、 医療マルチステークダイアログ参画

あべちゃん
中外製薬株式会社 人財育成部 コーポレートグループ。入社してから営業一筋の覚悟で、医薬営業担当者として孤軍奮闘していた。その後、2006年に転機が訪れ人の育成に関わる現部署(人財育成部)に異動となる。異動になった当初は、自分で何をしたらいいかわからなくなっていた。しかし、コーチングに出会い、コーチングの手法を学ぶというよりは、クライアント体験から対話の中から自分のやりたいことが見つかる素晴らしさを体験(体感)し、そのことを伝えたくなった。その結果、コーチングのプロの資格を取得しようと、2010年から本格的にコーチングを学びはじめて、2012年にプロフェッショナル・コーアクティブ・コーチ(CPCC)を取得。 その後は、会社の組織活性化に関わりたくなり関係性システム・コーチの資格取得に励んでいる真っ最中である。 今伝えたいことがあるとすれば、「誰だって、いつであってもその人の可能性は無限大である!」
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以上、1月ライブ担当は、カワ(川口弘美)、SOL(立岡里司)、ひで(池秀典)、みさえ(戸田裕子)の4名でした。