第119回最高の居場所ライブ(1/19)
『大手電機メーカー・ゼロから立ち上げた組織開発 ~人と組織のポテンシャルを引き出すコツとは?』
ゲスト:大西 達也さん・前川 督之さん


第119回 NPO法人はたらく場研究所ー最高の居場所ライブ
『大手電機メーカー・ゼロから立ち上げた組織開発
~人と組織のポテンシャルを引き出すコツとは?』

ゲスト:大西 達也さん・前川 督之さん
グラフィック協力:河内 千晴さん・すぎもと あきこさん

● 日時:2019年1月19日(土)13:00~17:00
● 会場:目黒区中小企業センター
● 参加人数:47名
● 企画運営チーム:浦田 なつみ・折戸 瑛里佳・進藤 明美・西川 学

【当日のプロブラム】
第1部:現在の組織開発の取り組み内容、活動の立ち上げについて
第2部:今に至るまでのストーリーテリング
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人と組織の可能性を信じ、より成果や自己実現を促進したいという願いを一人ひとりに届けている、ゲストお二人のお話。

今回のライブでは、お二人の活動の歩みと物語を、グラフィックご協力の河内千晴さん、すぎもとあきこさんに「見える化」「感じる化」していただきました。

白紙の状態から次々に描かれていくプロセスを目の前にすると、ギャラリーや美術館で出会った絵に引き込まれていくように、お二人の言葉が響きます。
ゲストお二人の体験を一緒に追体験していくような感覚に。 

描き手が話し手の「言葉」だけを書くのではなく、感じたことを描きこんでいくことで、その場全体にもつながりや温かさ、味わい深さが感じられて、それがさらに新しい音や色になって人の心に届く。

今回は、その素敵なグラフィックの作品も一緒にご覧ください。

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第1部:現在の組織開発の取り組み内容、活動の立ち上げについて

・組織開発とは
 目指す姿と基本認識

・自律する個人、共創する組織
・取り組み事例 
  上司と社員に求められる姿

・組織開発活動拡大作戦 
組織内の対話促進
事業場支援で心がけること
企業での組織開発のキモ
など、貴重なお話が続きました。
たくさんの試み、行動を重ねてきた中から出てくる重みのある言葉に引き込まれます。

やれることは全てやってきたお二人の、「これだけはやってはいけない」ということ。 
・上から目線
・私が答えを持っている(解決してあげる)

→一緒にやろう (答えはまだわからないけど) 

※ 対話の様子

※ 第1部のグラフィック(by 河内 千晴さん)

第2部:今に至るまでのストーリーテリング
大西さん、前川さんの「今に至るまでのストーリー」をそれぞれ語っていただきました。

思うようにいかなかった体験も、学びのきっかけとして行動し、道を開いてこられたプロセスに心揺さぶられるものがありました。

何を握っているかで、関係性は変わっていくのかもしれない。
自分が相手に対して、価値がある存在かどうかを気にするより、自分が何を大切にしているかに気づいて、自分を信じることからはじめてみる。
何かを始めるとき、一歩出すときの気持ちに、どう向き合ってともに行くのか、
そこからなんだなとあらためて痛感しました。

※お二人のそれぞれのお話より
・人や組織が本来もっている「らしさ」と「可能性」を解き放つ。
・願ってやまない想い。
・自信が持ててから行動しようとしたらできない。
 「勇気が自信に先行し、経験が勇気を作ります」(西堀 栄三郎さんの言葉)
・扉はいくつもある。
・社会にとっての意味。
・お互いが知り合った上で、違うという現実も受け止めてふたをせずに場に出して見ていき、
 自分が変えられないことを変えようとしない。自分の扱えるものから取り組む。
・どんな人がいるかも大事だが、人と人の間がどうなっているかが大切、
 間と間をつないでいくのが組織開発。
・同じものを握っているか。
・うそがない、裏をみる必要がない二人の関係性。
・リスクを過大評価しない、だめなら次のことをやればいい。
・結局、行動からしか変わらない。
・何かをやろうと思ったら 「許可を得るのではなく、許しを乞え」
・組織開発は手段、「組織開発をやりたい」ではなく、「何のためにやりたいか」
 組織が何を、どんな状態を目指したいか、話すことが組織開発。

※ 第2部のグラフィック(by すぎもと あきこさん)

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● 代表理事・とうりょうよりメッセージ
「あり方×ご縁×行動」
一緒に解決する
対話ができる
どの局面にいても、このやりかたが大切。
同じものを握っている、同じ景色を見ている、ご縁を活かす。

====== アンケートより「心に響いたこと」「活用したいこと」(抜粋)======

● 「本当にやりたいことをやっているか」
「自分が活かされている実感」
勇気を持って行動する、思いをもった仲間をつくる。(緒方 浩一さん)

● 「組織開発を独自で定義する」
「誰に働きかけると、レバレッジになるか」
「あの手この手で啓発する」
事例、事象を立体的にとらえる組み立てがとてもよかったです。(亀田 啓一郎さん)

●  一つの想いに気持ちを注ぎ続けて、トライ&エラーをして実現化していく感じがとっても良く理解できました。
さすが理系の方々!
とっても楽しかったです!すばらしいライブでした。(土肥 真奈美さん)

●  第2部のお二人のストーリーの言葉。
「自分が活かされているか?」、「らしさ」と「可能性」を解き放つ、まさに!!
自分の人生をリードし、周りの人々に影響を与えていらっしゃることに大変共感しました。
グラフィックレコーディングもすばらしく、後ほどじっくり拝見したいと思います。(宮内 秀樹さん)

●  とっても良かったです!
お二人のお話を聞く機会はありましたが、あらためて会社のこと、それぞれのお話を聞くことで、たくさんの刺激を受けました。
自分からでてくる純粋意欲に従って生きていこうと思います!(村島 敦子さん)

● 「勇気が自信に先行する」「やってみようと思うことはやってみるべき」
改めてそう感じ入りました。
視聴覚すべてを刺激され、楽しかったです。(元木 誠さん)

●  人がいようが、少なかろうが、自分のミッションを生きること。
自分のミッションを生きるから、人がついてくる。向こうからやってくる。(Tさん)

●  お二人の組織開発についての定義「元々持っているポテンシャルを引き出す」は響きました。
「数値化至上にしない」「外野はうるさいが、関わっているトップは、実感値を持っている」は活用したいと思います。(F.Mさん)

● 「経験が勇気をつくり出す」「組織の成果+社員の自己実現」
楽しく、深い話を聞ける場を用意してくださり、ありがとうございました。(あきさん)

● 「あの手この手」「いろいろやってみる」「レバレッジを意識する」
「経営としての成果と、個人の自己実現の両方を目指す」
具体的なお話をしてくださったので、とても参考になりました。
職場で取り組んでいる課題にも生かしたいと思います。
順風でなかった体験もお話いただき、共感が持てました。(えりさん)

● 「組織開発は課題解決のための手段」
「変えていけることに集中して取り組む(当事者ができることは何か?)」
大西さんは「扉」という可能性を開き続けるかた、前川さんは信念のかただと思いました。(かんなさん)

● 特に、第2部でお二人がそれぞれの人生のストーリーを赤裸々に話してくださったことすべてが、今、自分の会社の組織風土で壁にぶつかっている、私自身の悩みと共鳴して、すごくエネルギーになりました。
素敵な場づくりをしていただき、本当にありがとうございました。(こーいちろーさん)

● 「思いに真摯に向き合うことから道が開ける」
そして、同じものを握っているというしなやかな強さ、力を感じました。(のんさん)

● ストーリーテリングの力を改めて感じました。
私の場にもこれまで以上に活用したいと思いました。
お二人の「あり方」に学ぶべきものが多くあると思いました。
惜しげない開示に心より感謝申し上げます。(まこどんさん)

● 「本当に自分のやりたいことをやっている」
人生のリーダーとして、人生を切り拓いている姿が輝いていると感じました。
お二人の静かで熱い思いが伝わってきました。ありがとうございました。(よしさん)

● “人・組織が本来持つ「らしさ」「可能性」を解き放つ”という言葉が、私自身がやりたいことをずばっと表したセンテンスになっていてすごく共感しました。
「組織開発がやりたい」じゃなくて、「何の組織課題に取り組むか」が大事ということも、とても心に残りました。
(A.Hさん)

● 自分の元々持っているポテンシャルに気づき、引き出すべく行動することが、組織や社会をより良いものに変えていく力になるということです。
自ら有言実行をされて、実現されてきたことにリスペクトを感じています。
お二人の話をお聴きして、自分の心の本当の姿を聴いて従う、行動することだと思いました。
このようなお話が聞ける場をつくっていただいて、ありがとうございました。(N.Aさん)

● ものすごく、ものすごく良かったです。
とても沢山のものをいただきましたが、自分の人生を自分でデザインすることの大切さ、
人は自分の本当にやりたいことをやることで、才能が開花し、幸せになれることを心から感じられる時間でした。
(M.Kさん)
======アンケートここまで========

他、「グラフィックもすばらしかった」というお声も多数いただきました。
ありがとうございました。

★ライブ終了後の懇親会にて

懇親会では、最高の居場所メンバーの川端健一さん(バタヤン)からゲストのお二人へ、
川柳をプレゼントしました。
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おお  大泣きし
に   苦い事実に
した  下むかず
つ  常に問うてる
や  やりたいことか

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ま  正にいま
え  描くじんせい
かわ  変わりなし
ただ  正しさ無用
ゆき  行きて動けば
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改めて、ゲストの大西 達也さん・前川 督之さん、
グラフィックに協力いただいた河内 千晴さん・すぎもと あきこさん、
ご参加及びサポートいただいた皆さまにお礼申し上げます。

以上、開催のご報告と御礼まで。