第65回ライブ(4/12)
「言語化ワークショップ」
ゲスト:本間正人さん


最高の居場所の皆さま
こんにちは!
第65回最高の居場所ライブ担当のココア、カワ、まっつーです。
4/12(土)、第65回最高の居場所ライブ
『言語化ワークショップ』~本間正人先生と一緒に学ぶ「言語化で伝わる表現の極意」〜が開催されました。
当日は72名の方にご参加いただき、おかげさまで大盛況のうちに終了いたしました。
皆さま、ありがとうございました!
当日の様子を開催レポートにまとめましたので、ぜひご覧くださいませ。
かなりの長文ですが、当日の振り返り等にもご活用いただければ幸いです。
また、ご参加いただいた皆さんからもアンケートに熱いコメントをお寄せいただきましたので、
レポート内にて一部ご紹介させていただきました。ありがとうございました!
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==第65回ライブ 開催レポート==
冒頭、先生の追加したグランドルールにより場の雰囲気が、笑いで和やかになりました。
そのルールとは、「私の口から出ただじゃれに皆さんは、笑いで受止めて下さい!」
自然と和んでいますよね。
最高のアイスブレイク(緊張をほぐすワーク)でした。
そして、先生から“記憶”に関する解説です。
■脳の働き
海馬(記憶)→長期記憶
言語化は長期記憶に残すため。
扁桃体→感情
■ダイアローグとは?
1)聴きあう
2)否定しない
3)視点の幅を広げる(多様性を楽しむ)
4)自分軸を確立する
■4人組でダイアローグ「言語化が上手な人の特徴とは」
Q 言語は何色なのか? 
Q 誰が、一番言語化が上手だったか?
チームメンバーの指差し投票で多かった方に決定。
また、上手だった理由はなぜか?についてダイアローグ。
○ダイアローグの中で出た「言語化が上手な人の特徴」について
・例えて話す
・簡潔に話す
・ボキャブラリーが豊か
・ 言葉数が多い
・本を読んでいる。源氏物語、坂の上の雲。(本人)
→語彙を増やす最も古典的なことは本を読むこと。
スマホの予測変換により語彙が減ってきていると感じている。
・思ったこと、感じたことを言葉にできる。
→言語化できるスピード感が大切
・意味
→同じ言葉を受け取ったとしても受け取る人によって違う。
好き/嫌いのもう一段下で多様な色を表現する。
・感情表現の言語化
→感情表現を学ぶ機会がない。
・論理的で分かりやすい
・考えに至ったストーリーがある
→ストーリーは論理性と一致しない場合がある。ストーリーが人間の感情を動かす。
などが、ピックアップされました。
○Keyword
的確
比喩・たとえ
論理的
語彙 (語源、読書)
抽象化/具体化(白黒→カラー)
物語・ストーリー
スピード(映像→言語)
■ワーク「言語化ができるといいこと」についてダイアローグ
(4?5人のグループ)
Q 言語化ができるとどんないいことがあるか?
・争いがなくなる
・認識が残せる。
→フグの毒は、先代が記録を残したから安心して食べられる。
・目に見えないものが見えるようになる。形になる。
→自己肯定感を高めるためにも、言語化が必要。
→形が見えないものを概念化する。無理数。ルート、π
・実現できる。
→どこか山に行きたい → 週末高尾山に行きたい
具体化すると実現できる。
・言語化することで、ビジネス成果が産まれる。
→映像化をすることができる。心をつかむトーク。
休憩時間に入る前に3つのチームに宿題を出しました。
休み時間中に「トーストのレシピ」を考えて黒板にそれを書き出して下さい、と言うものでした。
■ワーク「トーストのレシピ」を考える
Q トーストのレシピは?
本間先生が時々解説を加えながら各チームのレシピを紹介
この絶妙な話し(間合い、語数の多さ)が、みんなを引き付ける。
・1班
1.4枚切りのパンを買う
2.フライパンをあたためる(強火で5秒)
3.油をしかずにフライパンへ食パンをおく
4.片面を30秒焼く(きつね色になるまで)
5.ひっくり返して片面にスライスチーズをのせる
6.15秒待ってパンをお皿に取る
7.お皿に置いたぱんの上にフライパンをかぶせてとろっとするまであたためる
8.お皿にラップをかけてレンジでチンする場合もある。
・2班
1.食パン(4枚切り)1斤とバター1箱、ジャム一瓶を用意する
2.食パンを1枚、オーブントースターに入れる
3.3?4分程度焼く
トースターに推奨がある場合は、その時間に従う
4.焼き色を見て、好みの色になるまで調整する。
5.焼きあがったパンとバター一かけ(小皿に入る程度)
6.パンを皿にのせ
バターとバターナイフを小皿にのせジャムとスプーンを添え終了
・3班
食パン、バター(適量)、ジャム(お好みで)
1.食パンをお好みの厚さに切ります。
ふわっとした食感を楽しみたい方は厚さ2cm位
かりっとしたのがお好きな方は厚さ1cm位がオススメです。
2.オーブントースターに入れて
2?3分程度うっすら焼き目がつくまで焼きます。
3.焼きあがったら熱いうちに表面にバターを塗ると美味しくいただけます。
4.出来上がったトーストをお皿にのせお好みでジャムを塗って温かいうちにいただきましょう。
**まるで感情の無いレシピに命を吹き込んで語りかけて来る様だった。**
○振り返りからいくつかの良かった表現、コメントをピックアップしました。
Q 誰が読むのか?
→トーストを知らない人が対象と想定する。
・3班
→4枚切りということは知らない人でも作れる。
熱いうちに食べたらおいしいというのもよい。
・1班
→片面というのは、どちらの面かが分かりにくくなる。
指示語の使い方を気をつける必要がある。

*本間先生の解説
レシピは命令文。レシピは情報伝達のお手本。
古くからある料理本のレシピが参考になる。
マニュアルは、分かっている人が分かっていない人に伝える手本。
■ワークショップにおける言語化の注意点
・インストラクションは、やってもらいたいことのズレをなくすため一義性が大切。
数字が入れられるものは数字を入れてインストラクションする。
グループに以下の質問を投げて、
各グループの回答をもらう。
答えに随分幅があることがわかった。
Q 大金はいくら以上か? なぜ大金か?
→かせぐ大金と使う大金が違う
Q 「若者」といえば何歳から何歳までを指す言葉?
→下限:11歳、上限:40歳
言語の持っている多義性がある
聴いている人は違う解釈をしているケースがある。

*本間先生の解説
インストラクションのポイント
相手の立場に立ち、共通性をベースに分かりやすく伝える。
多義性を抑えて、一義的に伝えることが大事
相手にわかるように伝える。
みんなが使うと、陳腐化。オリジナルさが必要。
Q 若者時代の体験を物語を使って語る
→言語を聴くと映像が浮かぶ
映像的な文章の書き方 → 落語
※最高の居場所番外編で落語ツアーを企画するかも。
■とうりょう(中島)さん登場
本間先生により前に呼ばれ「最高の居場所と言語化」について5分間語れと依頼される。
*とうりょう「最高の居場所と言語化」について解説
・知識 → 価値が下がっている。
・知性 → 答えのないことを問い続ける力
・知恵 → 体験に基づいた言葉
職場を最高の居場所のするには、答えのない問いを繰り返し体験に基づく知恵が必要。
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■実況中継ワーク1
・4人1組になり、ココアが、黒板の前で行う動きを他の3人に対し実況中継する
・グループ内で振り返り
*参加者の声*
ココアの行動を伝えることに専念した。変化が有ると伝えやすい。
しかし、見えるもの以外も伝えたくなり内面では、何をどのように伝えようといつも葛藤状態だった。見えたものの半分ぐらいしか伝えられなかった。
見えるもの以外とは、服の色とか顔の表情の変化など、大きな変化を伝えるのが精一杯
■実況中継ワーク2
・4人1組の代表者が自分で自分の動きを他の3人に対し実況中継する
・ グループ内で振り返り
*参加者の声*
自分の外面の動きを実況中継するのに内面で起きている事を説明していた。
外の変化についても、自分の行動を第3者の目でみるのは、練習が必要だと感じた
*本間先生の解説
目に入ったものを言語化するトレーニングがいい。
子供が言葉を覚えていくのと同じプロセス。
例)犬→ワンワン 猫→にゃんにゃん
目に入ったものを英語で言語化する
単語を英語でいう練習。
久米宏さんが局アナ時代にやっていたことは
目の前のものを実況中継するというトレーニング。
通勤電車から見える風景を実況中継。
映像を言語化する。
■ワーク「目の前にないものを実況中継する」
今日の言語化ワークショップについてやったことを実況中継。
なるべく事実関係だけ、主観を入れずに。
(感想)
・頭の中に映像があるとしゃべりやすい。
・楽しかったのに、何をやっていたのかを結構忘れてしまっていた。
*本間先生の解説
言語化の意味は長期記憶を残すこと。
”何をやって何を学んだのか”を言語化することで、長期記憶にとどめることにつながる。
長期記憶に残ると、次の機会に学びを活かしやすい。
体験学習から何を学んだのかをリフレクションすることが重要。
■ ワーク「類義語を出す(語彙力強化)」
各列で テーマに沿って、類似後を多く書き出す。
それが出来たら前から順番にダブらない様に1人1づつ順番に読み上げて行く。
4つのテーマが、各グループに与えられた
1.重要な
2.かわいい
3.素晴らしい
4.カイゼンする
の類義語をたくさん出す。(ブレスト)
長い言葉でもOK。
・「重要な」の類義語
ポイント
大切な
欠かせない
大事な
貴重な
意味のある
有意義な
重大な
本質的な
決定的な
はずせない
忘れてはならない
要諦となる
肝になる
肝心要
かけがえのない
余人を持って代えがたい
影響の大きい
山場
重みのある
・「かわいい」の類義語
愛らしい
ピンキー
キュート
ラブリー
おぼこい
スウィート
いとしい
食べたい
チャーミング
愛くるしい
ほほえましい
イケてる
なでなでしたい
目に入れても痛くない
ふわっふわ
ぷくぷくしている
ゆるゆる
コロコロした
チワワみたい
ちっこい
美しい
魅力的
・「素晴らしい」の類義語
ナイス
やばい
はなまる
いいね!
突き抜けている
最高
言葉では語れない
言葉では言い尽くせない
お見事
素敵
すごい
究極
かっこいい
ええかんじ
ファンタスティック
・「カイゼンする」の類義語
改良する
進歩する
よりよくする
進化させる
革新する
リフレッシュ
刷新する
リバージョン
日進月歩
善処する
脱皮する
成長する
飛躍する
換骨奪胎
レボリューション
改定する
直す
今までにない試みをする
*本間先生の解説
英語を学んでいた頃、
英語の作文の技術として、現地の教師より
一つのパラグラフに同じ動詞をつかうな、言われた。
何度も同じ単語が出てくるとボキャ貧に見えることも。
違う言葉で言い換えると良い。
日常でも類義語を調べると良い。(スマホでできるよね)
■ワーク「重要と大切の違い」についてチームでダイアログ」
(場からの意見)
重要は文章で、大切は口頭で使う。
重要は客観的、大切は主観的。
*本間先生の解説
意味の違いを理解し、差異化すること。
似ている言葉を並べて、その意味がどう違うのかを話し合う。
意味の理解には個人差があるので、
ダイアログすることで、一つ一つの言葉の使い方がよりシャープになる。
自分の用法、場面を他者と共有するとより的確な使い方になっていく。
distinction 違い。
distinctionary
■リフレクションタイム
一人一人が今日の学びを振り返る。
なるべく自分にとってしっくりする言葉で。
グループ内共有。
今のダイアログを要約して説明。
*本間先生の解説
抽象化と具体化
トレーニング:新聞の記事に大見出しをつけるようなイメージで、
新聞記事は紙面から情報の重要度がわかる。
30文字で要約する。言い換える。

本間先生より最後に、
「また機会があったら構造化、編集のワークショップを今後またやりたいね。」と言葉をいただきました。
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☆4月ライブアンケート抜粋
・言語化は、トレーニングで鍛えられる。言語化は、受けてから見て考える。言語化は、哲学みたい、言語化は、理性である。言語化は、多様性を一義的に伝えることが重要。(ゆーごさん)
・言語化は映像を思い浮かべられる言葉にする。言葉にするには、映像を思い浮かべながら言葉にすると言う事が、心に響きました。(國枝純さん)
・言語化できることによるメリットが、明確になりました。同時に言語化できないことによるリスクがあることにも気づきました。相手の立場に合わせた言語化が、出来るようになりたいと思います。(たぷさん)
・ワークのアイディアの豊富さ、構成のすばらしさを実感できました。「類義語辞典を持っているのだから活用してほしい!」の言葉が響きました。実践します。表面上の学びでなく奥に正人さんの哲学が流れているのを感じました。有り難うございました。(KIさん)
・言語化すると、コミュニケーションのすれ違いが、減ることにもつながりそうだということ。映像に感情が乗っかったり、心が動くと相手に伝わりやすい(石田恵子さん)
・同じ言葉でも話し方によって伝わり方が違う、話す相手はどのような人物で、どうすれば映像が浮かぶように話せるのかを日々考えていこうと思います。(天野由佳理さん)
・語彙力の重要さを実感、言葉の大切さを仕事以外でも生活で役立てたいと思います。子供の教育についても少しお話がありましたが、感情表現など同感。自分は何が出来るのだろうと考えました。(う?ちゃんさん)
・①言語化のいいところ沢山見つかった?他の人が持っているステキな言葉をどんどん取り込んでいきたい。=>自己肯定感につながる。
② 自分で出来るスピードアップ!!トレーニング法を教わった。1)自分の行動の中継やってみたい。2)類義語出し (Hさん)
・ 語彙力を増やす事!!自分の課題として自分の脳みそに入っているモノを表現する事が、苦手な事があります。(そのせいで、コミュニケーションが遅くなったりする)自分に気持ちにマッチする言葉がスッと出るようにしたいので、語彙を増やします。使えるようになります。(やじーさん)
・ 言語化していく力を日常接している学生・若者たちにどうサポートできるかが、目的で参加しました。沢山のヒントを得られました。映像を言語化するワークが面白く、大きな気づきが有りました。(みーちゃんさん)
・ ①人によって言葉からイメージする事が違うこと。 ②場面や状況の違いにより類義語として、何を想像するかがわかる。 ③誰に対してつたえるのかにより、前提が変わり内容が変わる事(KMさん)
・ 自分の考え全てを伝えられる訳ではない。 相手の伝えたい事に一番のポイントは何か考える。 今日、学んだ訓練の方法を(実況中継訓練や細かい表現、映像化して言葉にする)試しながら、言語能力を高めていきたい。(YSさん)
・ 差異化=微妙な違いを明確化する。 この違いにアンテナを立てる訓練をしようと決意しました。 言葉の意味を味わうように、今日から国語辞典を読もう。(植村哲也さん)
・ 言語と映像の密接な関わり合い。 映像が浮かぶようなストーリーの言語化が、心を?む!(N.O.さん)
・ 重要と大切の差、当たり前のように区別していたはずの言葉の差をはっきり見つめ直す。 そうする事で、伝えたい事、伝えたい意図をより簡素に、よりわかり易く伝えられる。 その「大切さ」痛感しました。 言葉、単語、これからしっかり増やしてゆきます。(元木誠さん)